合同墓とは、複数の方が一つの墓に合同して納骨する墓地のことです。
最近では、ペットも一緒に供養することが可能な合同墓もあり、注目を集めています。
合同墓の特徴やメリットについて見ていきましょう。
1. 合同墓とは?その特徴とメリット
合同墓は、一つのお墓を複数の方で共同で使用することで、お墓の管理や費用を軽減できるのが特徴です。
墓地は綺麗に整備されていて、静かで落ち着いた雰囲気もあります。
複数の方が共同で納骨を行う合同墓の特徴は、以下です。
- 一般墓に比べて費用が安い
合同墓は、個別に墓地を購入するよりもコストが抑えられるため、経済的な利点があります。
墓地利用にかかる費用を節約することができます。 - 手入れや維持管理の負担を軽減できる
合同墓は管理を遺族が行う必要がないため、個別の墓地を管理する負担がなくなります。
そのため、墓地の手入れや維持管理にかかる費用が軽減されるという利点があります。 - 無縁墓になる心配がない
将来万が一親族がひとりもいなくなったとしても、無縁墓になる心配がありません。
家族が遠方に引っ越しなどした場合も、お墓の管理ができず荒れ放題になるという心配もありません。
- 環境への配慮
合同墓は限られたスペースを有効活用することができるため、環境への負荷が軽減されます。
個別の墓地を確保することなく、複数の方々のご遺骨を一か所で管理することができます。
合同墓はこれらの特徴によって、近年注目が集まっています。
2. 永代供養とは?納骨や供養はどうするのか
永代供養とは、霊園やお寺が遺族や子孫に代わって供養を続けることを指し、合同墓ではその制度が整備されています。
永代供養は、年間の管理費が不要で最初に一括で支払いを済ませる場合が多いです。
この永遠の供養は、家族や親しい人たちにとって、心の支えとなり、故人を尊重し続ける大切な形になるでしょう。
この永遠の供養は、家族や親しい人たちにとって、心の支えとなり、故人を尊重し続ける大切な形になるでしょう。
永代供養のメリットとは
・費用が安い
地域によっては5万円ほどの霊園もあり、一般のお墓に比べて格段に費用が抑えられます。
・お墓の管理の心配がない
前述しましたが、遺族や親族がお墓の管理をすることがないので、手間や将来の心配がありません。
・納骨の形式はさまざま
合同墓でも、個別のエリアがあるところや、骨壺からお骨を出して一緒に供養するところなど様々です。
合同墓を希望する場合、どんな納骨の仕方なのかしっかり確認する必要があります。
永代供養のデメリットとは
・遺骨はもどせない
霊園のプランによっては、合同墓でも骨壺ごと納骨するタイプや、2人用タイプなど御夫婦や家族で一緒に納骨できるスペースを確保できるタイプもあります。
ただ、その場合も将来的には骨壺から出して納骨される可能性も大きいです。
3. 合同墓を選ぶ時のポイントとは
合同墓をお参りする際には、一般的なお墓と同様に、敬意を持ってお参りすることが大切です。
また、見学や説明会に参加することで、墓地の雰囲気やサービス内容をより理解することができます。
見学や説明会に参加する際のポイントは、まず事前に予約をしてから訪れることが望ましいです。
施設の案内人から合同墓の仕組みやメリット、料金システムなどについて詳しく説明を受けることができます。
質問があれば遠慮なく聞くことも大切で、自分に合ったプランを選ぶためにも、理解を深めることが必要です。
・場所のチェック
もし、納骨された後に家族にお墓参りに来てもらいたい場合は、施設の場所までの交通の便の確認も欠かせません。
・費用のチェック
費用は、一括で払うタイプが多いです。
オプションや個別の管理費など、思いがけず必要にならないよう、しっかり確認しましょう。
・宗派のチェック
無宗教でも大丈夫か、宗派は問わないか、その他の宗教でも問題はないか、
自分の信じる宗教にあっているのか確認しましょう。
・家族の了承の確認
家族に無断で合同墓に決めてしまうと、あとにになって驚かれたり、反対され、トラブルになる可能性もあります。
自分の希望や思いを家族に伝え、理解し合ってから選択するのが大切です。
4. 墓じまいについて
自分達は合同墓に入ろうと思っているので、これまで守ってきた先祖の墓の墓じまいを考えている、という方も増えています。
墓仕舞いとは、墓地を元の状態に戻す作業のことで、先祖のお骨を別の場所に移動するという意味でもあります。
これにかかる費用や手続きも重要です。
自分達の先祖のお骨だからと、勝手に移動するのは法律違反になってしまいます。
合同墓を利用しようと思っていて、先祖の墓じまいも考えている場合は、墓じまいについても事前に相談、確認しておくことが大切です。
5. 合同墓にペットの供養は可能?
ニュースで時折話題になるように、動物や動物の遺体は法律上は物として扱われています。
なので、人間のお墓にペットの骨をいれるのは、法律上は問題ありません。ただし、お寺や霊園のルールや、親族の理解の確認が必要です。
なので、人間のお墓にペットの骨をいれるのは、法律上は問題ありません。ただし、お寺や霊園のルールや、親族の理解の確認が必要です。
合同墓では、一部の施設ではペットの供養も可能な場合があります。
ただし、全ての合同墓がペットの供養を認めているわけではないので、利用を検討する際には事前に施設に確認することが重要です。
6. 気になることと答え
気になることをまとめてみました。
6-1. 納骨や供養の方法はどのように行われるのか?
合同墓における納骨や供養の方法は、各施設によって異なります。
納骨は、他の遺骨と一緒に埋葬するタイプや、個別にするタイプなど、霊園によって様々です。
ご供養は、一般的には礼室や供養塔が設けられており、家族や関係者が供養を行うことができます。具体的な手続きや方法については、施設に問い合わせて詳細を確認することをおすすめします。
ご供養は、一般的には礼室や供養塔が設けられており、家族や関係者が供養を行うことができます。具体的な手続きや方法については、施設に問い合わせて詳細を確認することをおすすめします。
6-2. 費用について気をつけるべきポイントは?
合同墓の費用は、施設やサービス内容によって異なります。
一般墓は、墓石や管理費用、永代供養料などがかかります。
一般墓は、墓石や管理費用、永代供養料などがかかります。
しかし、合同墓の費用は、一括して支払うタイプが多いです。維持費のかからないところが多いですが、あとでおもいがけず費用が必要にならないように、契約時によく確認して選ぶことが大切です。
6-3. お参りの仕方は?
お参りの際には、周囲の方々に配慮し、敬意を持ってお参りすることが大切です。
合同墓でのお参りの仕方は、一般的には施設によって異なりますが、供養塔や礼室にて手を合わせるやり方が一般的です。具体的なお参りのマナーや手順については、施設の案内やスタッフからの説明を受けると良いでしょう。
まとめ
以上が、合同墓についての解説です。
合同墓は、お墓の管理や費用の軽減、遺族の負担軽減など様々なメリットがあります。
その逆に、家族に相談無しで決めてしまうと、大きなトラブルになる可能性もある大切なことです。
自分や家族、先祖の供養方法として、しっかり話し合って決めましょう。